2015年7月20日月曜日

避難者が迎えている状況について

東京新聞の記事です。
復興庁による東京・福島の説明会の様子をお伝えしてきましたが、本日このような記事がありました。
避難者にとって非常に差し迫った状況をどれだけの方が理解しているのかはわかりませんが、
記事をきっかけに問題意識が広がることを願いたいところです。

つい最近までJRの駅のコンコースは、日本に観光地は福島以外にないのかと思うくらい
福島づくしのキャンペーンでした。
既に原発事故が過去のものになっている方には、このポスターの地から、
「国の指示もないのに何故避難が必要なのか?」と思われる方もいるかと思います。
また、「安全である(と国が言っている)のに避難を続けていることは身勝手では」
という見方をする方もいるでしょう。現に当地には生活者が存在します。
こういった背景がこの問題を複雑にしています。

避難者の居場所がますます狭まるのは何故でしょうか。
それは汚染被害と避難にまつわる実相が、しっかりと事実と現実を踏まえて理解されていない点が大きいと思われます。はたして事故前と事故後の基準値の違いを理解している人、汚染の広がりの状況、そもそもの基準値の単位の読み方と意味を理解している人が、いったいどれ程いるのかわかりません。わからなければ”国の発表”を信じるか、さもなくば”何も考えないか”になってしまうのではないでしょうか。

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