2016年2月28日日曜日

井戸川前双葉町長と双葉消防隊の証言

先般お知らせしました井戸川前双葉町長の証言は多くの方のご出席のもと、
盛況のうちに終えました。下記より講演内容が視聴できます。
これまで断片的に知り得たこと、詳らかにされてこなかったことがらが、
原発が生まれた背景と経過、事故を齎すに至った姿勢を知ることにより
線が繋がっていくのがわかります。
そして原発事故被害が矮小化され被害者がマイノリティ扱いをされ追い詰められていく
メカニズムについても。

20160214 UPLAN【主催者映像・前半】井戸川克隆「3.11あのとき双葉町でなにが起こったか」

20160214 UPLAN【主催者映像・後半】井戸川克隆「3.11あのとき双葉町でなにが起こったか」

こちらには会の報告が纏められています。

その翌週に下記の放送がありました。

”あのとき”のもう一つの証言。井戸川さんの被爆体験状況を裏付ける形で双葉消防隊の方が当時の状況を伝えています。

(再放送は終わりました。オンデマンドで提供中です)

明日へ つなげよう 証言記録 東日本大震災 第50回「福島県浪江町~放射能と闘った消防士たち~」

5年後のメルトダウンの発表水漏れ再稼動

 当時関係者は誰もがメルトダウンを確信していた筈であり、当時の副知事だった現知事も本当に認識していなかったのでしょうか。

また、ボルトが緩んだ原因は特定に至っていないままです。

国民の多くの方がきちんと理解すれば、防げることは多々あることを知ってほしいと思います。

 

Tシャツを2枚ご購入された方がいらっしゃいました。

子供たちのために大切に寄付させて頂きます。

どうもありがとうございました。

2016年2月14日日曜日

子供を心配しない国とは

国際環境疫学会から届いた懸念の声をアワプラさんが下記に伝えています。
甲状腺がん「信頼性高いリスクの推定を」〜国際環境疫学会が忠告
また、津田博士の論文に対して福島県立医大が誤りを指摘しており
それに対する津田博士の回答も寄せられています。

月刊「世界」3月号で津田博士は「甲状腺がんの多発の問題は、論争の段階からすでに説得の段階に入っている。説得する相手は福島県や日本政府である。科学的根拠に基いた保健医療政策の立案が必要である。~今は対策を立てる段階である」と明言しています。

また同誌掲載の尾松亮氏は「ロシア政府報告書」からは事故の翌年から小児甲状腺がんの多発が読み取れるとの実態を報告しています。

わたしたちはリテラシーを問われているのではないでしょうか。

2016年2月13日土曜日

双葉町で起きたことは、日本のできごと

明日になりますが、下記の勉強会が開催されます。
井戸川元双葉町長が事故直後からの状況を振り返ります。
同時に事故以前に行われていた訓練を踏まえて、
本来、自治体が何をすべきだったのか、
何がなされなかったについて検証するようです。
断片的な報道の陰に隠れたままうもれていた事実が
当時者の証言を通して明らかになることにより、
人を護る姿勢のありかたが問われるでしょう。

そして、これから何をなすべきか、
我々ひとりひとりに問い掛けてくるでしょう。

2016年2月6日土曜日

保養を巡る状況について

昨年、数日間ですが保養の現場に立たせて頂きました。
子供達だけでなく親御さんも一緒に受入れての8泊9日は、
受け入れ側の献身的な努力の賜物です。
資金集めから準備、日ごと変わるカリキュラムの構成、
ワークショップを担当される方や現地ボランティアの手配・要請と対応、
食材に気を配ったメニューと賄い等々。
当然子供達の滞在中の怪我や病気にも備えなくてはなりません。
天候も予定に影響を与えます。臨機応変に対処しなくてはなりません。
はっきり言って運営の方々のお姿に頭が下る思いでした。
しかし、これが何時まで続けることができるでしょうか。
決してお若い方々が主催しているわけではありません。
ご自身のケアも必要で、ご家庭には介護状況もお持ちの方もいらっしゃいます。
身体的、経済的、事情的な面での余裕は年々なくなっていきます。
また事故の風化とともに寄付は減り、
状況に対しての理解を求めることにも難しさが進んでいます。
本来であれば事故後の急性期においては、
必要とされることもむべなるかなと思えるボランティア行為ですが、
本来、事故状況が詳らかになり、
その必要性から鑑みて、然るべき行政制度への移行が成されているべき時期です。
子供被災者支援法が骨抜きにされたままの状態であり、
昨年において政府からは新たな避難の必要性について否定的見解が表明されました。
閣議決定を覆すのは閣議決定しかないそうですが、現政権にそれを望むことは期待できません。
当面は今後懸念される活動の先細りを防ぎつつ、活動を継続しながら変革への働きかけを続けなくてはならないでしょう。
風向きを受けて止む無く活動をお止めになる方もいらっしゃるかと思います。
また、これから活動を始められる方々がいらっしゃれば、その立ち上げから軌道に乗るまでのサポートも必要でしょう。白浜さんもお考えのようです。
それを行う為には、多くの方々の協力体制に基く、しっかりとした基盤づくりが望まれます。
そして、避難に伴ない失われた日常を取り戻せないままの”親御さん”の未来についても考えなくてはなりません。
大人の生業が困窮すれば、その生活環境下におかれる子供達は必ず影響を受けることになります。避難区域内の方も避難解除となれば過酷な状況がより逼迫してきます。
この状況を知る我々大人たちの姿が、最も問われていることは言うまでもありません。

僅か数日間、お手伝いと言えるほどお役に立てていない若輩者です。
理解できていないこと、思い違いもあるかと存じます。
よいアイディアをお持ちの方は是非ご教示ください。

参考:FFTV夏の保養特集