2016年2月6日土曜日

保養を巡る状況について

昨年、数日間ですが保養の現場に立たせて頂きました。
子供達だけでなく親御さんも一緒に受入れての8泊9日は、
受け入れ側の献身的な努力の賜物です。
資金集めから準備、日ごと変わるカリキュラムの構成、
ワークショップを担当される方や現地ボランティアの手配・要請と対応、
食材に気を配ったメニューと賄い等々。
当然子供達の滞在中の怪我や病気にも備えなくてはなりません。
天候も予定に影響を与えます。臨機応変に対処しなくてはなりません。
はっきり言って運営の方々のお姿に頭が下る思いでした。
しかし、これが何時まで続けることができるでしょうか。
決してお若い方々が主催しているわけではありません。
ご自身のケアも必要で、ご家庭には介護状況もお持ちの方もいらっしゃいます。
身体的、経済的、事情的な面での余裕は年々なくなっていきます。
また事故の風化とともに寄付は減り、
状況に対しての理解を求めることにも難しさが進んでいます。
本来であれば事故後の急性期においては、
必要とされることもむべなるかなと思えるボランティア行為ですが、
本来、事故状況が詳らかになり、
その必要性から鑑みて、然るべき行政制度への移行が成されているべき時期です。
子供被災者支援法が骨抜きにされたままの状態であり、
昨年において政府からは新たな避難の必要性について否定的見解が表明されました。
閣議決定を覆すのは閣議決定しかないそうですが、現政権にそれを望むことは期待できません。
当面は今後懸念される活動の先細りを防ぎつつ、活動を継続しながら変革への働きかけを続けなくてはならないでしょう。
風向きを受けて止む無く活動をお止めになる方もいらっしゃるかと思います。
また、これから活動を始められる方々がいらっしゃれば、その立ち上げから軌道に乗るまでのサポートも必要でしょう。白浜さんもお考えのようです。
それを行う為には、多くの方々の協力体制に基く、しっかりとした基盤づくりが望まれます。
そして、避難に伴ない失われた日常を取り戻せないままの”親御さん”の未来についても考えなくてはなりません。
大人の生業が困窮すれば、その生活環境下におかれる子供達は必ず影響を受けることになります。避難区域内の方も避難解除となれば過酷な状況がより逼迫してきます。
この状況を知る我々大人たちの姿が、最も問われていることは言うまでもありません。

僅か数日間、お手伝いと言えるほどお役に立てていない若輩者です。
理解できていないこと、思い違いもあるかと存じます。
よいアイディアをお持ちの方は是非ご教示ください。

参考:FFTV夏の保養特集

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